板壁も天井もない!日本一開放的な未完成の大神社「豊国神社」
板張りの床の感触に懐かしさと癒しを感じる!
宮島で一番大きな建物である豊国神社(ほうこくじんじゃ)は、畳857枚分の広さがあり通称:千畳閣と呼ばれています。豊臣秀吉が建立を命じたものですが、完成する前に亡くなった為、未完の建物として現在に残っており、国の重要文化財に指定されています。
厳島神社裏手・社務所付近の、お食事処とりいさんの横の道を入ると、この階段があります。
お出かけ時期、雰囲気等の参考にしていただけたら嬉しいです。
※もちろん、厳島神社の神馬小屋脇の階段を上っていただいてもOKです。
こちらの階段から上ると…「塔の岡」という見晴らしのいい場所に出ます。
塔の岡にある「塔之岡茶屋」さん。 かき氷がとても美味しそうでした。 ※7月中旬
塔之岡茶屋の前を通り、更に階段を上った所から見た「龍髯(りゅうぜん)の松」。
龍の頬髭に似ていることから名付けられた名前だそうです。
階段を上り切ると「豊国神社」の前に出ます。
豊国神社の目の前には五重塔。高さは27.6m。
未完成の為、壁もなく… とても風通しがいい、癒しスポット。
神社前にあるのは、ソテツの木(左)。
写真は、豊国神社のほんの一部です。
こちらは拝観料ではなく「昇殿料」。
昇殿料100円を払い、靴を脱いで(持って)入ります。
昇殿券には鬼瓦の写真が載っています。
広い板の間で、開放感のある空間。壁がないので、常に風が吹きぬけています。
壁には、たくさんの板絵が掛けられています。
これらの絵は、絵馬のようです。
秋には、目の前に広がるイチョウの木が色づき、とても美しい景観になるそうです。
廊下に出ると、厳島神社が見えます。
建物の周りを囲むように続く廊下。
涼風を感じられる、爽やかで穏やかな場所… 穴場です。
廊下に出ると、美しい海も一望できます。
海に出て遊ぶ人たちの姿を眺め、癒される瞬間…
縁の下も人が通れるほど広く作られています。
天気さえよければ、間違いなく、素晴らしく気持ちのいい場所です。
写真は2016年7月に撮ったものです。
歩き疲れたら、むしろここまで上ってくるのも手かもしれません。
弥山登山で疲れて戻り、ここで休憩する… というのが、いいコースかもしれませんね。
参考・参照
▷ 国宝・世界遺産 嚴島神社 [公式サイト]
▷ 宮島観光公式サイト
▷ 豊国神社パンフレット