国譲り神話『稲佐の浜』から潮汲みの道を歩く
八百万の神が出雲大社へ向かわれる道を辿る
国譲り・国引き神話の舞台で、出雲大社の西方1kmの場所にある海岸『稲佐の浜』。
神々と共に暮らす出雲では、毎月1日に「潮汲み」という行事(稲佐の浜で竹筒に海水を汲み、無病息災を願い出雲大社に参拝する風習)が行われるそうです。
その「潮汲み」参拝の順番を真似、稲佐浜〜因佐神社〜下の宮〜上の宮〜都稲荷神社と回ってみました。
出雲大社・勢溜(せいだまり)手間の道を左(海)方向に入ります。
お出かけ時期や、雰囲気の参考にしていただけたら嬉しいです。
20分ほど(真っすぐ)歩くと、海が見えてきます。
稲佐の浜 石灯籠「常燈」。
大きな道(国道431号線)を行くと、有名な弁天島が見えてきます。
写真は、稲佐の浜のほんの一部です。
神々がやってくる海を拝み、その海水を持って出雲の神社を巡る「潮汲み」が行われる稲佐の浜。
弁天島には豊玉毘古命(とよたまひこのみこと)が祀られています。
季節の関係か(冬だからか)砂浜は漂流物が多く、キレイではありませんでした。
次は因佐神社へ。稲佐浜の前の道路(県道29号線)を北に進むとこの看板があります。この裏の道を入ります。
特に道案内は見かけませんでしたが、「長谷寺」という看板があるので、そちらに向かって…
長谷寺の手前に因佐神社があります。鳥居をくぐってからは、声を発してはいけないそうです。
建御雷神(たけみかづちのかみ)が祀られています。武勇の神様として知られ、勝負・進学・受験の神様として広く知られています。
次に向かうのは下の宮。角(左手)にひっそりと立つのが下の宮。
出雲大社境外末社「下の宮」に祀られているのは、天照大御神。
続いて、神在月の頃、八百万の神々が日中「縁結び会議」を行うといわれている上の宮。
神々は出雲大社境内の「十九社」で寝起きをしますが、昼間はこちらに集まるそうです。仮宮とも称され、御祭神は素戔嗚尊と八百万神。
次に向かうのは、出雲大社(駐車場)すぐ近くの都稲荷(みやこいなり)神社。
江戸時代末期に伏見稲荷大社から分霊を迎えて祀った社だそうです。
商売繁盛の神様・お稲荷さんを祀る神社で、地元の人たちは「都のいなぁさん」と呼んでいるそうです。
神社の後ろに回ると、この引き出しに油揚げが入ってることがあるそうです。
潮汲みのゴールは出雲大社。
写真は2016年2月28日に撮ったものです。
潮汲みという行事に関しては、テレビで紹介されていた道順をメモして向かいましたが、実際は越峠荒神社からスタートし、(神迎の道を通って)稲佐浜-因佐神社-下の宮-上の宮-大歳神社-都の稲成-出雲大社の順で回るそうです。※ですので、このページでは越峠荒神社と大歳神社が抜けています。
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参考・参照
▷ 稲佐の浜(いなさのはま)| 出雲観光ガイド