平安京唯一の遺構、仏の都・京都のシンボル「東寺」
広い境内には見どころがたくさん!日本一のイケメン仏像も!
東寺は、平安還都と共に建立された国立の寺院で、現在唯一残っている平安京の遺構とされています。
現在は当時に近い形で伽藍(がらん)が配置され、国宝の五重塔を京のシンボルとして、1994年に世界文化遺産にも登録されました(境内は史跡指定されています)。
九条通りを歩くと、"仏の都・京都" のランドマークタワー「五重塔」が見えてきます。
お出かけ時期、雰囲気等の参考にしていただけたら嬉しいです。
九条通りに面する「南大門」は東寺(教王護国寺)の正門。慶長6年(1601)に三十三間堂(蓮花王院)の西門として建てられたそうです。
南大門は、重要文化財に指定されています。
幅18メートル(余)、高さ13メートル(余)という大きさ。切妻造の本瓦葺で、三間一戸の八脚門(やつあしもん)。
境内(内側)から見た南大門。イチョウがキレイです。
写真は、東寺(境内)のほんの一部です。
南大門をくぐり一番最初に見えてくるのは「金堂」。文明18年(1486年)に焼失し、後に豊臣秀頼が発願して再建させたそうです。
金堂の横には五重塔が見えます。
こちらは「講堂」。大日如来をはじめ、五智如来、金剛波羅密多菩薩(五菩薩)、不動明王(五大明王)、持国天、多聞天、増長天、広目天(四天王)、梵天、帝釈天等、計21躰の仏像が安置されています。
天長2年(825年)空海により着工され、文明18年(1486年)に焼失しが、延徳3年(1491年)に再建されたもの… だそうです。
こちらは本坊の「勅使門」。昭和9年、弘法大師1100年忌の際に造られたそうで、まだまだ新しいモノだそうです。
本坊内の建物。名前は分かりませんでしたが、真っ赤な絨毯と、その両側にあるカラフルな花がとても印象的でした。
御影堂の門。※午前5時50分過ぎに10回の鐘が鳴り、門が開くそうです。
こちらが空海が住房を構えた御影堂。蔀戸(しとみど)がはめられている寝殿風の建物で、自由にお堂に入ることが出来ます。
御影堂(大師堂)では、四国遍路の発願のお祈りが行われているようでした。
御影堂の近くには、仏塔や石仏などが多数並んでいます。
回向所(えこうじょ)。ご先祖供養などが行われるそうです。
北大門の近くにある大きなお手水舎。
真ん中に配置されているとても大きな蓮の蕾の石像が印象的でした。
金堂・講堂・五重塔の拝観受付入口を入った所から見える五重塔。
金堂と講堂。
木造塔として日本一の高さがある、国宝・五重塔。
瓢箪池(ひょうたんいけ)に映った紅葉…
東寺の回遊式庭園は、瓢箪池という庭池を配した美しい庭園です。
こちらは「食堂(じきどう)」。昭和5年の火事で焼け残った「黒こげの四天王像」は必見です。
宝物館には、国宝や重要文化財指定など、15,000点にのぼる寺宝が展示されています。
写真は2014年11月に撮ったものです。
東寺を託された弘法大師空海により、日本で最初に密教寺院が誕生したとも言われていて、現在も(造営にあたり御影堂に住房を構えた)空海を偲び、御影堂では毎日膳やお茶出しをしているそうです。
参考・参照
▷ 東寺 - 世界遺産 真言宗総本山 教王護国寺