柴又帝釈天の帝釈堂彫刻ギャラリーと邃溪園がイイ!
柴又に来て、寅さんの雰囲気だけ味わって帰るのはもったいない!
柴又の帝釈天では、「帝釈堂」周囲にめぐらされている法華経(ほけきょう)説話を取題としたすばらしい彫刻を鑑賞できる「彫刻ギャラリー」と、大客殿前に広がる池泉式庭園の邃渓園(すいけいえん)をセットで見学することが出来ます。
帝釈天の本堂でお参りしたら、靴を脱いで中に入りましょう。 ※中に入る際は、帽子を外しましょう。
お出かけ時期、雰囲気等の参考にしていただけたら嬉しいです。
廊下を右手に進むと、彫刻ギャラリーの入口が見えてきます。
拝観券は、大人400円。 彫刻ギャラリーと庭園が見れるセット券です。
写真は彫刻ギャラリーの、ほんの一部です。
帝釈堂の外側をぐるっと囲むように、10人の彫刻師が1面ずつ分担制作したという木彫りの彫刻「法華経説話彫刻」が続いています。
法華経説話彫刻「塔供養の図 序品第一」 。
奥の奥まで細かく彫られていることに気付いた瞬間、思わず二度見してしまうのではないでしょうか…
法華経説話彫刻「塔供養の図 序品第一」 の左側。
法華経説話彫刻「塔供養の図 序品第一」 の右側。
こちらの彫刻を担当したのは、金子光清作氏。
メインの彫刻(法華経説話彫刻)の上のブロックには、天女や植物・動物などが刻まれています。
つい手を伸ばして、その木の手触り(感触)を確かめてみたくなりますが… 当然タッチ禁止。
こちらは法華経説話彫刻「病即消滅の図 薬王菩薩本事品」。
法華経説話彫刻「法師守護の図 陀羅尼品」の一部。
1922年(大正11年)に、加藤寅之助師が「法師守護の図」を完成させ、その後9名の彫刻師に制作を依頼。
しかし、1923年(大正12年)の関東大震災で彫刻材(けやき材)が全て消失。再び大きなけやき材を探し集め、昭和元年にようやく本格的な彫刻作業が始まったそうです。その為、こちらの彫刻は『得難い彫刻材』とも言われています。
この法華経説話彫刻が刻まれている大きな彫刻材(けやき材)… 1枚のサイズは、縦1.27m、横2.27m、厚さは20cmもあるそうです。
表情豊かな人物がたくさん描かれています。
床下にも、大きな龍や、春夏秋冬をテーマにしたような彫刻がたくさん並んでいます。
派手な色づけがされていない龍… 逆に、とても新鮮で、勇ましく躍動感が溢れています。
とにかく… とても細かく、美しく… すばらしい!という言葉しか出て来ない帝釈堂の彫刻たち… お参りに行かれた際は、是非見学ください!
帝釈堂の彫刻ギャラリー部分を外から見ると、こんな風になっています。
写真は2016年8月に撮ったものです。
貴重な彫刻を保護する為、建物全体をガラスの壁で覆い、たくさんの人に見てもらいたいと、見学者用の通路も設けられ一般公開がされている「彫刻ギャラリー」。外国人観光客だけでなく、日本人にも是非見てもらいたい!そう思えるほど素晴らしい(見たことのないようなレベルの)ものばかりでした!
彫刻ギャラリーとセットで見れる
池泉式庭園の邃渓園(すいけいえん)
参考・参照