徳川家の祈願寺「寛永寺 根本中堂」
徳川将軍が眠る江戸最大級の守護寺院に思いを馳せる
江戸の昔… 徳川将軍家の菩提寺として巨大な寺院だった上野の寛永寺。その中心だったのが、根本中堂。しかし上野戦争の際その大部分が消失した為、現在の根本中堂は、川越･喜多院の本地堂を移築したものだそうです。
こちらが正門。 根本中堂とは、お寺の中でも最も大切な場所。
お出かけ時期や、雰囲気の参考にしていただけたら嬉しいです。
境内のあちこちで見かける「三つ葉葵」の寺紋。
中堂の屋根にも「三つ葉葵」の寺紋がいくつも見られます。
江戸幕府にとって、江戸城の北東（鬼門）に位置する場所に立つ重要なお寺だったそうです。
正門入って右手には、お地蔵様が。
同じく正門入って右手にあった「釣鐘堂」。1682年に造られたそうです。
境内には、古い鬼瓦が展示されていました。左が寛永寺根本中堂鬼瓦、右が旧本坊表門鬼瓦。
旧本坊表門鬼瓦「阿」形。
本堂手前に、とても渋〜い銅燈籠がありました。
こちらが寛永寺本堂＝根本中堂（こんぽんちゅうどう）。
本堂の中には御本尊である薬師如来像が祀られています。その周りに十二神将を従えています。
本堂正面に掲げられている立派な文字は、東山天皇が書いた「瑠璃殿（るりでん）」という勅額。
以前は上野公園の大噴水の場所にあったようですが、現在は上野公園のはずれにあります。
少し離れた場所には徳川将軍御霊廟があり、数名の将軍が埋葬されています。その（これまで非公開だった）徳川将軍御霊廟を特別に公開する「特別参拝」が催行されています。
台東区循環バス「めぐりん」の東西めぐりんで、上野公園 or 東京国立博物館前から乗るとすぐです。
歩くには若干遠いですが、最近では人力車で訪れる人の姿をよく見かけます。
とても静かで雰囲気のいい寺院ですので、上野公園散策（または谷中散策）の延長に、是非お出かけください。
写真は2014年〜2016年の間に撮ったものです。
寛永寺 根本中堂
- 住所：東京都台東区上野桜木1-14-11
- 電話：03-3821-4050
- 時間：9:00〜16:00
- 御本尊：薬師瑠璃光如来像（国指定重要文化財）
- アクセス：各線「上野」駅から徒歩25分、「鴬谷」駅から徒歩7分
参考･参照
＜特別参拝＞
本中堂にて法楽の後、徳川将軍御霊廟へ…（担当者が案内）
- 根本中堂
- 葵の間
- 徳川将軍御霊廟：五代綱吉公／八代吉宗公／十三代家定公／十三代御正室
＜申込方法＞
- 申込方法：書面による申し込み（公式サイトにて申込書をダウンロード）
- 催行予定：特別参拝催行予定表確認（公式サイトに掲載）
- 案内開始：各日14:00（時間厳守）
- 集合時間：13:40までにご参集
- 集合場所：寛永寺 根本中堂前
- 所要時間：約1時間30分
- 志納金：千円以上
- ▷ 特別参拝のご案内 ｜ 東叡山 寛永寺
